星空凛と俺 〜桜散る春編〜

俺と凛の出会いは、生まれる前、母のお腹の中にいる時だ。家が近くて親同士が仲良しな事もあって赤ちゃんの頃から遊ぶことが多かった。
小学校の頃は一緒にサッカーしたり公園に秘密基地作ったり、男勝りな凛は俺とその男友達とよく遊んでた。
でもお互い違う中学に入学してからは、めっきり話す機会もなくなり、2人の距離は遠ざかっていた。
あっという間に3年が経ち、俺は高校に入学した。入学式の日、クラス名簿を確認するとそこには星空凛の名前が。どうやら同じ高校に入学し、同じクラスに入学したらしい。小6以来ほとんど会う機会が無かったせいか、久しぶりに見た凛はとても女らしく、可愛く見えた。
帰り道、俺達はほぼ3年ぶりに一緒に帰った。
凛「久しぶり…だね。こうして一緒に帰るのも」
凛はどこか緊張しているようで、いつものあの口癖が出ていなかった。
俺「そ、そうだな…」
凛「◯◯ちゃん…背伸びたねw」
俺「その名前で呼ぶなよ恥ずかしいwでも背は伸びたかなぁ。そりゃ小6以来だもん」
凛「そうだよね、あれからもう3年も経ったんだね。そりゃ背も伸びるにゃ」
俺「あ、にゃーって言った!」
凛「にゃ!?ごめん、◯◯ちゃんこの口癖嫌いだったっけ?控えるにゃー」
俺「控えられてないぞwいや、全然嫌いじゃないぞ。凛らしくて好きだな」
凛「そ、そう?//いやー、3年経っても凛は変わらないにゃ〜、子供のまま。」
俺「そんなこと無いよ!凛は凄く変わったよ!久しぶりに見てびっくりしたもん!」
凛「本当かにゃ!?凛どこが変わった?大人っぽくなったかにゃ?」
俺「大人っぽくなったかどうかはともかく、もちろん背は伸びたし何より…」
凛「……何より何だにゃ?」
俺「えっ…あー、そのー…あ、足!そう、足が速くなった!」
凛「でしょでしょ!?多分◯◯ちゃんとかけっこしたら凛勝っちゃうにゃ〜w」
俺「そんな早いの!?俺は昔から足遅いからな〜…凛にはマジで負けそうだわ…」
凛「にゃははは!でも◯◯ちゃんも変わったよね、身長以外も」
俺「?  どこが変わった?大人の男になったか?w」
凛「それはないにゃ(即答)」
俺「即答で切り捨てないで!」
凛「それは無いけど…まぁ昔よりは…かっこよく…なったの…かにゃ?///」
俺「えっ…?」


俺達が歩く並木道に咲く満開の桜が舞い散る。春の風が凛の髪を優しく撫でる。昔から変わらないショートカット、でも昔とは違う凛の髪が、静かに揺れた。








5話の凛ちゃんが可愛すぎて妄想が暴走しました。

こんな高校生活を期待してたのにアニメ見てポケモンしてたら気づいたら高3です。本当にありがとうございました。